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iZotope RXを使ったリップノイズの除去

iZotope RXというノイズ除去を目的としたソフトウェアがあります。現在はバージョン5が出ています。このソフトウェアには様々なノイズ除去機能や劣化した音声を補正する機能があり、それらの機能を使ってリップノイズを除去することもできます。
プロが使うような高価なものなので、素人を想定したこの記事群の趣旨からは外れますが、広く有効な情報と考えてご紹介することとします。

まず、どんな感じのソフトウェアか、画面をご覧下さい。(バージョン2の画面です)

波形とスペクトログラムとが重なって表示されます。右横にツールボタン、波形の下右側に表示・選択方法を指定するボタンがあります。使うのはこの辺りです。

リップノイズの除去には、少なくとも二つのツールを使えます。ひとつは、Spectral Repairツールを使った個別除去、もう一つはDecrackleツールを使った一括除去です。各々をページを分けて解説します。


タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

Spectral Repairツールを使った個別除去

(この記事は「iZotope RXを使ったリップノイズの除去」の子記事です)

音声はAudacityを使ったノイズ除去と同じものを使います。まず、リップノイズを見つけなければいけません。スペクトログラムで5kHz位を中心に縦に濃く出ているのが恐らくリップノイズです。これを選択します。分りやすいところで3ヶ所、その内の最初の1.0秒辺りのノイズを除去します。

修復範囲選択の仕方は、時間範囲指定(Time selection)、周波数範囲指定(Frequency selection)、時間・周波数範囲指定(Time-frequency selection)、任意の囲み線(Lasso selection)などがありますが、時間・周波数範囲指定でいいでしょう。

時間・周波数範囲指定のボタンをクリックし、ポインターで ノイズ部分を四角く囲みます。

次にツールを呼び出します。右側のツールボタンのSPECTRAL REPAIRをクリックするとSpectral Repairウィンドウが開かれます。

Spectral RepairウィンドウでAttenuateタブをクリックします。パラメータがいくつかありますが設定は試行錯誤で最適な値を探してください。Processボタンをクリックすればスペクトログラムで濃く出ている部分が弱められます。

ノイズのあった箇所が周囲と同じように薄くなりました。これで、このリップノイズは除去されました。


タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

Decrackleツールを使った一括除去

(この記事は「iZotope RXを使ったリップノイズの除去」の子記事です)

Decrackleとは、"crackle"、つまり古いアナログレコードでありがちなパチパチ鳴る音を除去する機能です。リップノイズもパチッと聴こえるものもありますからそれに近い成分なのでしょう。

これも修復範囲を選択しますが、一括除去が目的の場合は全範囲を指定することになります。ただしその場合でも、狭い時間範囲で効き具合を確認してから全範囲に適応した方がいいでしょう。今回は録音時間が短いので一気にやってしまいます。

範囲を選択したら、ツールを呼び出します。右側のツールボタンのDECLICK & DECRACKLEをクリックするとDeclick & Decrackleウィンドウが開かれます。

Declick & DecrackleウィンドウでDecrackleタブをクリックします。パラメータがいくつかありますが設定は試行錯誤で最適な値を探します。ここで鍵になるのはStrengthです。この値にすれば完璧というものがありません。小さいと除去されずに残るノイズが多くなります。大き過ぎると音が籠(こも)ります。音の籠りを許容できる範囲で最大に設定し、それでも残るノイズがあれば、Spectral Repairで個別に除去します。

今回はStrengthを7.0に設定しましたが、いくつかのリップノイズは除去しきれませんでした。結果のスペクトログラムは以下の通りです。

音声を聴き比べてください。

ノイズあり
ノイズ一括除去処理後

また、Decrackleツールでは、Output crackle onlyをチェックすることにより、除去したノイズの方を残すことができます。

聴いてみてください。どれだけ除去されたか、気付かないレベルでもいかに多くのノイズが含まれているかがよく分かります。(かなりグロテスクです)



タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

我が宅録システム(2014年〜)

(以前のシステムは>>こちら

パソコンをMacBook Airに替えたのが2011年秋、ファンの騒音があまり大きくないので、H4nに録音してから転送する必要もなくなり、2014年5月にUS-366を購入して現在はこれでやっております。

我が宅のシステム構成

品名メーカー型名購入価格備考
マイクRODENT1-A15,800円コンデンサー
オーディオインターフェイスTASCAMUS-36615,984円
ヘッドホンSONYMDR-CD900ST17,000円
マイクケーブル--0円NT1-A付属
マイクスタンドTAMAMS2056,500円ブーム型
ポップガード--0円NT1-A付属
合計55,284円

US-366は録音用途だけでなく、Mac内で再生する音を聴くのにも役立っています。モニタースピーカーYAMAHA MSP5 Studioをつないで、録音・編集した音声の確認や、通常の音楽再生などにも使っています。

ソフトウェア

Sound Studio

Sound StudioはMac専用の波形編集ソフトです。デザインも機能もシンプルで、切ったり繋いだりを感覚的に分かりやすい操作でできます。ミックスはできないことはないけれど、不得手です。

iZotope RX

iZotope RX「iZotope Rxを使ったリップノイズの除去」の記事で紹介している通り、ノイズを除去するためのソフトウェアです。環境音が大き目に入ってしまった場合やリップノイズが目立つ場合に使います。

Pro Tools

Sound Studioはミックスには向かないので、例えばBGMを重ねる場合などはPro Toolsを使っています。これはDAWに分類されるソフトウェアです。これを購入する前は、同様の処理をAudacityでやっていました。


※ 私は朗読の録音以外の目的でも使っているので大げさなシステムになっていますが、朗読の自宅録音にこれだけのものを揃えなければいけない訳ではありませんので、ご注意ください。


posted by rodoku_ole at 2015-06-06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

"Let It Go"で使用しているマイクとヘッドホン

昨年大ヒットした映画「アナと雪の女王」の挿入歌 "Let It Go"。実に25ヶ国語でレコーディングされ、そのボーカル録音風景をつなぎ合わせた映像も話題になりました。そこで使われているマイクとヘッドホンがどういう機種なのか気になっておりまして、今更ですが、ひと通り調べ上げたので結果を公表いたします。私は音響屋としては素人で、機種をほとんど知らず、必死に画像検索して当たりを付けました。間違いも多くあるかもしれませんので、参考程度にお考えください。なお、マイクについてはこちらの記事を参考にさせて頂きました。


  1. Idina Menzel(English:英語)
  2. Anais Delva(French:フランス語)
  3. Willemijn Verkaik(German:ドイツ語)
  4. Willemijn Verkaik(Dutch:オランダ語)
  5. 胡維納 /Hu Wei Na(Mandarin:北京語)
  6. Annika Herlitz(Swedish:スウェーデン語)
  7. 松たか子(Japanese:日本語)
  8. Carmen Sarahi(Latin American Spanish:スペイン語(ラテンアメリカ))
    • 時間:1:18
    • マイク:NEUMANN U87
    • ヘッドホン:AKG K271
  9. Kasia Łaska(Polish:ポーランド語)
  10. Furedi Nikolett(Hungarian:ハンガリー語)
  11. Gisela(Castilian Spanish:スペイン語(カスティーリャ))
    • 時間:1:44
    • マイク:NEUMANN M49
    • ヘッドホン:なし
  12. Gisela(Catalan:カタロニア語(カタルーニャ語))
    • 時間:1:50
    • マイク:NEUMANN U87
    • ヘッドホン:AKG K271
  13. Serena Autieri(Italian:イタリア語)
  14. Hye-Na Park(Korean:韓国語)
  15. Jelena Gavrilovic(Serbian:セルビア語)
  16. 白珍寶/Iobelle Ubalde(Cantonese:広東語)
  17. Ana Encarnacao(Portuguese:ポルトガル語)
    • 時間:2:27
    • マイク:NEUMANN U87
    • ヘッドホン:なし
  18. Marsha Milan(Bahas Malaysia:マレーシア語)
  19. Anna Buturlina(Russian:ロシア語)
  20. Maria Lucia Heiberg Rosenberg(Danish:デンマーク語)
    • 時間:2:59
    • マイク:NEUMANN U87(黒)
    • ヘッドホン:AKG K271
  21. Nadezhda Panayotova(Bulgarian:ブルガリア語)
    • 時間:3:06
    • マイク:NEUMANN U87(黒)
    • ヘッドホン:不明(片耳)
  22. Lisa Stokke(Norwegian:ノルウェー語)
  23. Gam Wichayanee(Thai:タイ語)
  24. Anais Delva(Canadian French:カナダフランス語)
  25. Elke Buyle(Flemish:フラマン語)
    • 時間:3:37
    • マイク:NEUMANN U87(黒)
    • ヘッドホン:AKG K271

さて、正解率はどのくらいでしょうか。SONYのヘッドホンは間違いないと思います。また、beyerdynamic DT 770 PROも文字が読めますから、間違いないでしょう。気になるのが、プロが使うにしては低価格の機種が見受けられること。例えば、#15のNEUMANN TLM102、#15,19のAKG K77、#3,4,22のBEHRINGER T-1。“お手頃価格”のベリンガーですよ。必死に探したのですが、デザインが一致するものは他に見つけられませんでした。参考にした記事ではNEUMANN D-01ではないかと書かれていますが、どうもデザインは違うようですし。映像は録音時とは別に撮っていると思われるので、実際に使ったものではない可能性もありますが、「それにしても」です。私の間違いでしょうか。

(追記)
投稿した直後にこんな記事を見つけてしまいました。なるほど確かにと思いました。おそらく、そちらの方が正しいでしょう。まあ、私なんてこの程度です。こちらのは、あえて訂正せずに残しておきます。

posted by rodoku_ole at 2015-06-09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド