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構成例[奮発]

図らずも全部国産です。これ以上は機器のグレードを上げるよりも、ノイズ低減などに力を注いだ方がいいかもしれません。(2016年7月)

構成例(お金持ち向け)
品名メーカー型名実勢価格備考
マイクaudio-technicaAT203516,000円コンデンサー
オーディオ
インターフェイス
TASCAMUS-36619,000円
ヘッドホンSONYMDR-CD900ST16,000円
マイクケーブル--2,000円
マイクスタンドTAMAMS2056,500円ブーム型
ポップガード--3,000円布製
合計62,500円

posted by rodoku_ole at 2009-06-22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

構成例[コンパクト]

机上の場所を取らないし、セッティングも楽な構成です。(2016年7月)

構成例(コンパクト)
品名メーカー型名実勢価格備考
マイクaudio-technicaAT2020USB+16,000円コンデンサー。ヘッドホン出力あり
ヘッドホンaudio-technicaATH-A500X6,500円
マイクスタンド--2,000円卓上型
ポップガード--1,500円布製
合計26,000円

posted by rodoku_ole at 2009-06-22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

構成例[低コスト]

低価格品ではありますが、パソコン周辺機器として販売されている機器と比べるとはるかにいい音ではないでしょうか。(2016年7月)

構成例(貧乏人向け)
品名メーカー型名実勢価格備考
マイクBEHRINGERXM85002,500円ダイナミック
オーディオインターフェイスCLASSIC PROCAI16U4,000円
ヘッドホンAKGK775,000円
マイクケーブル--500円1m
マイクスタンド--1,000円卓上型
ポップガード--1,500円布製
合計14,500円

posted by rodoku_ole at 2009-06-22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

ハンディーレコーダーによる録音

デジタルレコーダー、ハンディーレコーダー、ICレコーダー、PCMレコーダー、ボイスレコーダー。呼び方はいろいろありますが、ここでは据え置きでない携帯用のデジタル式の録音機を総称してハンディーレコーダーと呼びます。これまで、PCで録音するという前提で書いてきましたが、一旦ハンディーレコーダーで録音したものをPCに転送して編集するという方法も現実的かなという気がします。実際私もZOOM H4nという機器を使ってそうしていました。

この録音方式の特徴

PCによる録音と比べて以下の特徴が挙げられます。

  • スタジオ等の環境の良い場所に持ち込んで手軽に録音できる
  • 自宅以外の場所で録音した場合、編集段階で録り直しが必要になると面倒
  • 必要な機能が一台にまとまっている(自動音量調整機能などもある)
  • 練習用にも手軽に使える
  • ライブ録音もできる

どの機器を選ぶか

機器を選ぶ上での条件や大事なポイントを挙げます。

  • リニアPCM録音が可能(サンプリング周波数:44.1kHz以上*、分解能:16bit以上*、ファイル形式:wav/aiff)
    *最近は96kHz/24bitも当たり前になりつつあります。
  • 録音したファイルをPCへ転送可能(USB、SDカード、Wi-Fi等)
  • マイクの性能の良いもの。またはXLR端子で外部マイクを接続可能
    (マイクの性能はカタログデータでは判断が難しいです。概ね機器の価格帯に比例)

機器の候補

前項の条件を満たす機器を挙げてみます。(2017年6月現在)

メーカー型名実勢価格マイク方式その他
ZOOM14,000円X-Y
(単一指向性)
M-S
(単一&双指向性)
USBマイクとしても使える
23,000円X-Y
(単一指向性)
XLR入力有。
オーディオI/F機能有
27,000円X-Y
(単一指向性)
XLR入力有
マイク取替え可(M-S、ショットガン他)
TASCAM11,000円A-B
(無指向性)
16,000円X-Y
(単一指向性)
Wi-Fi通信機能
20,000円A-B
X-Y
(単一指向性)
XLR入力有
45,000円A-B
(単一指向性)
XLR入力有
Roland20,000円A-B
(無指向性)
46,000円A-B
(無指向性)
X-Y
(単一指向性)
XLR入力有
オーディオI/F機能有

マイク方式はどれがいいのか。

ステレオマイクではマイクの方式(並び方)がいくつかあります。

A-B方式
左用/右用マイクを少し距離を置いて並べます。広がり感は出やすいが、中央の音が弱くなる(いわゆる中抜け)。
X-Y方式
マイク先端を重ねてへの字型に組む。これにより中央の音がしっかりと録れる。反面、広がり感は弱い。
M-S方式
正面方向用マイク(M)と横方向用マイク(S)で分担する。広がり感を後から調整できる。

また、マイクには指向性というものがあります。おもに前面の音を拾う単一指向性、すべての方向の音を拾う無指向性などがあります。

さて、ここで重大なことをお伝えしなければなりません。実は朗読ではモノラルで充分なのです。ステレオでもいいのですが、いずれにしても中央に集まったしっかりとした音で録れている必要があります。(私は編集時にモノラルにミックスしています) 
そういう意味で一番良いのはM-S方式のマイクで録音して後でS成分を取り除く方法です。結果、モノラルで録音したのと同じになります。ただし、取り除く操作に多少の知識を要します。
次に適しているのはX-Y方式です。中央の音がしっかり録れます。
A-B方式は中央の音が弱くなりやすいので向いていません。無指向性というのも弱点です。正面の朗読者の声が録れればいいのに、余計な反響音や周辺のノイズも一緒に録れてしまう可能性が高くなります。また、位相の問題も起きやすいのです。

実際にどの程度差があるのか、A-B方式とX-Y方式を比べた動画がありましたので参考にしてください。

安定した設置

レコーダー本体のマイクを使う場合、レコーダーを朗読者の前に安定して設置する必要があります。ぐらつかないように、また、マイクが朗読者の口元に向くように設置します。そのために役に立つのがマイクスタンドや三脚です。ここで挙げた機器はすべて(たぶん)、カメラの三脚に設置できるようにネジ穴が付いています。立派なものでなくてもいいので三脚に設置しましょう。変換ネジがあればマイクスタンドにも設置できます。



(2015/7/10 「デジタルレコーダーという選択」を元に全面変更)


posted by rodoku_ole at 2009-06-26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

コンプレッサーによる調整[コンプレッサーとは]

(この記事は私が概念的・感覚的にとらえて書いている部分が多いですが、基本的な考え方やニュアンスは充分伝わるのではないかと思います。)

音響の世界でエフェクターという機器があります。同じ働きをソフトウェアで実現するものもあります。音の性質を変えたり、音になんらかの効果を与えるもので、音のトーンを細かく調整する「イコライザー」や反響音を加える「リバーブ」「エコー」などがあります。 「コンプレッサー」というのもエフェクターの一種です。これは簡単にいえば音量差を少なくするものです。元の音とコンプレッサーをかけた音の波形を見てみましょう。

元の波形
元の波形

コンプレッサーをかけた波形
コンプレッサーをかけた波形

こんな感じです。
やっていることは簡単なのですが、目的によってかけ方が違ってきます。目的は概ね以下のとおりです。

  • 音量差による聴き難さをなくす
  • リミットを超える入力を抑える
  • 音の繊細な成分を聴かせる
  • 音圧を上げる
音量差による聴き難さをなくす

表現にはメリハリが欲しいのですが、強弱がそのまま音量差になるとつらい場合があります。弱音部で物足りないからとボリュームを上げると、強勢部でうるさくなってしまったりします。少ない音量差で表現の強弱をつけることは表現者の技術により可能であり、それが理想です。しかし、実際はそうもいかないのです。そこでコンプレッサーが有効になります。

リミットを超える入力を抑える

この目的の場合、同じ原理の機器でも機能的には「リミッター」と呼びます。リミットというのは録音・再生機器の能力限界です。アナログの場合はこれ以上入力が大きいと歪むというレベル。デジタルの場合は量子化の限界。つまりレベルを0〜65535までの数値で表わすとすると65535を超えるレベルはどうしたって表わしようがないのです。リミットを越えてそれ以上をスパン!と切られてしまうことを「クリップする」といいます。リミッターはクリップする前にもっと滑らかに抑え込んで歪まないようにします。「スパン」ではなく「ギュッ」という感じでしょうか。

音の繊細な成分を聴かせる

音というものはほとんどが倍音を含んでいます。倍音というのは、基本の音に重って鳴る音の成分で、基本音の整数倍の周波数の音で構成されます。倍音を含んでいるほど豊かな厚みのある響きとして聞こえます。楽器にしても声にしても、乱暴に言ってしまえば「優しく発音した(弾いた/叩いた/吹いた/発声した)方がいい音が出る」のです。そんな特性があるので、弱く発音した音の中に含まれる倍音を際立たせるというのが、表情豊かな音として聴かせてやるひとつのやり方です。しかも、強く発音した音のレベルを抑えつつです。そのために役に立つのがコンプレッサーというわけです。
私は以前この目的の使い方が頭になく、「コンプレッサー使うと音が変ってしまうんだよね」などと困っていたこともありました。

音圧を上げる

「音圧を上げる」というのは音楽では非常に重要な用途です。音圧というのは音量とは違います。音量が線でつっ突いて来るのだとすると、音圧は面で押してくる感じでしょうか。音圧が高いと力強く迫って来るような、存在感がある音になります。ただ、コンプレッサーの使い方が下手だと音がこもって却って引っ込む場合があります。

馬鹿とコンプレッサーは使いよう?

おいしい効果を狙って使うエフェクターも、使いようによっては弊害も出て来ます。

たとえば、強く発音した音はレベルが抑えられるわけですが、基音とともに倍音までもが抑えられることになります。前述の「音が変ってしまうんだよね」と感じたケースは、この現象だったのかもしれません。倍音を抑えずに基音を抑えるということもある程度は可能らしいですが、その方法はここでは割愛します。

ノイズゲートの使用

レベルの低い音を大きくするということは、ノイズのレベルも上げてしまうことになります。つまり、基本的に、ノイズの多い音源にコンプレッサーは使えないということです。しかし、ここで諦めてはいけません。「ノイズゲート」との併用という使い方があります。「ノイズゲート」というのは、コンプレッサーの原理とは逆に、「ある基準よりレベルの低い音はノイズとみなしてレベルをぐんと下げてしまう」というものです。これにより、ノイズはゼロに、小さい音は大きく、大きい音は抑えて万々歳。

……とはいきません。レベルの低いノイズだけの部分はカットされますが、原音に乗っかっているノイズは原音とともに残るのです。発音時と無音時のレベル差がはっきりしている音源、たとえば多くのポピュラー音楽などは、ノイズは原音に隠れて気にならなくなることが多いようです。しかし、人の話す言葉はそうはいきません。ノイズは声には紛れにくいようです。無音→突然声と共にサーッというノイズ→無音。このくり返し。これならば定常的にノイズがあった方がかえって聴きやすいぐらいです。結論をいうと、声を録る時はとにかくノイズを拾わないように努めノイズゲートは使わない、ということですね。

朗読でのコンプレッサーの使用

朗読というのはわりと坦々と読まれることが多いので、一般的には音量差は少ないと言えるでしょう。ただ、読み方や作品によっては必要になるでしょう。作品の解釈にもよりますが、たとえば叫ぶようなセリフがある場合。そのセリフの部分だけ音が割れてしまったり聴いている人がびっくりしないように、コンプレッサーでレベルを抑える必要があります。これも、前述のとおり、朗読者の技術で音量差を抑えつつ表現の強弱をつけられればそれに越したことはありません。

また、音量差は少なくても、声の繊細な部分をしっかり聴かせたい場合、あるいは音圧を上げて説得力のある音にしたい場合はコンプレッサーを使ってもいいかもしれません。

さらに、ボロ隠しにも効果があります。発声が不安定な場合に平均化して聴きやすくなる場合があります。発声の安定性は個人差か大きいですが、私は朗読にも、コンプレッサーは基本かけたほうがいいと思います。


posted by rodoku_ole at 2009-08-01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド