[広告]
声とことばの磯貝メソッド
ヴォイスチェックサービス

[自宅録音ガイド] モニターの遅延問題

録音中は同時にモニタリングということをします。つまり、自分が発した音がマイクを通してどんな音に録音されるのかを確認しながら演奏・発声するわけです。具体的には一旦入力された音をヘッドホンに返してやるのですが、構成や設定によってはかなりの遅延(レイテンシーとも言います)が発生します。

遅延を発生させないためには、ダイレクトモニタリングをします。PC内で折り返すのではなく、もっと手前のアナログの段階で折り返してしまう方法です。これは、オーディオインターフェースにダイレクトモニタリング機能があれば可能です。USBマイクの場合は、ヘッドホン端子が付いていれば、それはダイレクトモニターの出力だと思って間違いありません。

PC内で折り返した場合にどのように遅延するのかも、一応説明しておきます。

この記事群を書き始めた頃の私のシステム構成は、USBマイク→Windows PC→ヘッドホン というもので、0.5秒ほどの遅延がありました。日本語の普通の速さは7モーラ/秒ぐらいですから、0.5秒も遅れると「こんにちは」と喋ると「こんに」辺りまで聞こえてから「こんにちは」と返ってきます。ストレスになってモニターなんかしない方がマシかとも思いました。この遅延は、
(1)アナログ→デジタル変換
(2)USB伝送
(3)デバイスドライバーやカーネルの処理
(4)録音するソフトウェアの処理
(5)デジタル→アナログ変換
などで生じます。

よくよく調べてみると、録音するソフトウェアのバッファサイズというのが影響していたようです。バッファというのはデータをある程度ため込んでおく器で、これがあると入力データ(この場合デジタル音声)の到着タイミングのばらつきを吸収することができます。しかし、バッファを大きくすると、ため込んだ分だけ出力が遅れます。遅延が気になるようなら、このバッファサイズを小さく設定すればいいのです。ただ、小さくしすぎると本来のバッファの働きがなくなってしまいますから、CPUの能力不足やUSBの競合などで入力データの到着が遅れると、データの欠落が生じて、音質の劣化につながります。

また、Windowsの場合(少なくともVista頃まで。その後改善されているかは分かりません)、根本的に音声処理が遅いという問題を抱えています。それを避けるために、遅延の元となっている箇所(カーネルミキサー)をスルーするASIOというインターフェースを使う方法があります。これにより(3)の遅延が格段に小さくなります。但し、オーディオインターフェイスやUSBマイクなどの機器が「ASIO対応」でなければなりません。



(2015/6/4 全面変更)


posted by rodoku_ole at 2009-06-22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/29985883

この記事へのトラックバック