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07月12日

[自宅録音ガイド] iZotope RXを使ったリップノイズの除去

iZotope RXというノイズ除去を目的としたソフトウェアがあります。現在はバージョン5が出ています。このソフトウェアには様々なノイズ除去機能や劣化した音声を補正する機能があり、それらの機能を使ってリップノイズを除去することもできます。
プロが使うような高価なものなので、素人を想定したこの記事群の趣旨からは外れますが、広く有効な情報と考えてご紹介することとします。

まず、どんな感じのソフトウェアか、画面をご覧下さい。(バージョン2の画面です)

波形とスペクトログラムとが重なって表示されます。右横にツールボタン、波形の下右側に表示・選択方法を指定するボタンがあります。使うのはこの辺りです。

リップノイズの除去には、少なくとも二つのツールを使えます。ひとつは、Spectral Repairツールを使った個別除去、もう一つはDecrackleツールを使った一括除去です。各々をページを分けて解説します。


タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

[自宅録音ガイド] Spectral Repairツールを使った個別除去

(この記事は「iZotope RXを使ったリップノイズの除去」の子記事です)

音声はAudacityを使ったノイズ除去と同じものを使います。まず、リップノイズを見つけなければいけません。スペクトログラムで5kHz位を中心に縦に濃く出ているのが恐らくリップノイズです。これを選択します。分りやすいところで3ヶ所、その内の最初の1.0秒辺りのノイズを除去します。

修復範囲選択の仕方は、時間範囲指定(Time selection)、周波数範囲指定(Frequency selection)、時間・周波数範囲指定(Time-frequency selection)、任意の囲み線(Lasso selection)などがありますが、時間・周波数範囲指定でいいでしょう。

時間・周波数範囲指定のボタンをクリックし、ポインターで ノイズ部分を四角く囲みます。

次にツールを呼び出します。右側のツールボタンのSPECTRAL REPAIRをクリックするとSpectral Repairウィンドウが開かれます。

Spectral RepairウィンドウでAttenuateタブをクリックします。パラメータがいくつかありますが設定は試行錯誤で最適な値を探してください。Processボタンをクリックすればスペクトログラムで濃く出ている部分が弱められます。

ノイズのあった箇所が周囲と同じように薄くなりました。これで、このリップノイズは除去されました。


タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド

[自宅録音ガイド] Decrackleツールを使った一括除去

(この記事は「iZotope RXを使ったリップノイズの除去」の子記事です)

Decrackleとは、"crackle"、つまり古いアナログレコードでありがちなパチパチ鳴る音を除去する機能です。リップノイズもパチッと聴こえるものもありますからそれに近い成分なのでしょう。

これも修復範囲を選択しますが、一括除去が目的の場合は全範囲を指定することになります。ただしその場合でも、狭い時間範囲で効き具合を確認してから全範囲に適応した方がいいでしょう。今回は録音時間が短いので一気にやってしまいます。

範囲を選択したら、ツールを呼び出します。右側のツールボタンのDECLICK & DECRACKLEをクリックするとDeclick & Decrackleウィンドウが開かれます。

Declick & DecrackleウィンドウでDecrackleタブをクリックします。パラメータがいくつかありますが設定は試行錯誤で最適な値を探します。ここで鍵になるのはStrengthです。この値にすれば完璧というものがありません。小さいと除去されずに残るノイズが多くなります。大き過ぎると音が籠(こも)ります。音の籠りを許容できる範囲で最大に設定し、それでも残るノイズがあれば、Spectral Repairで個別に除去します。

今回はStrengthを7.0に設定しましたが、いくつかのリップノイズは除去しきれませんでした。結果のスペクトログラムは以下の通りです。

音声を聴き比べてください。

ノイズあり
ノイズ一括除去処理後

また、Decrackleツールでは、Output crackle onlyをチェックすることにより、除去したノイズの方を残すことができます。

聴いてみてください。どれだけ除去されたか、気付かないレベルでもいかに多くのノイズが含まれているかがよく分かります。(かなりグロテスクです)



タグ:iZotope RX
posted by rodoku_ole at 2014-07-12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド