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05月15日

[自宅録音ガイド] ライブ録音[マイキング編]

朗読をやっていると録音することよりも、むしろライブでの発表や公演のほうが機会が多いのではないでしょうか。そして、その音声を録音して残したいということもあるでしょう。その場合に、より質の高い録音をするにはどうしたらいいか、コツなどを纏めてみます。

ありがちな録音

最近はインターネットで朗読会の映像を公開しているかたが多いようです。おそらくビデオカメラ内蔵のマイクで音を拾っているのでしょう。会場の後方で拾った反響の多い音で録られているものが殆どです。また、会場内の定常的な、あるいは突発的なノイズが多く含まれているものも多いです。音だけを録ったものも、たぶん似たり寄ったりかと思います。

何がいけないのか

つまり何が問題なのかと言うと、いちばん必要な音(朗読者の声)がしっかり録れていず、副次的な音(反響音)や不要な音(雑音、拍手)の方が多いということです。専門的な用語を使うと、オンマイクでしっかり録ってやるべきところをオフマイクの音しか録れていないとも言えます。

オンマイクとオフマイク

マイクの使い方を音源からの距離によってオンオフに分類することがあります。オンマイクというのは、近距離で直接音を拾うやりかた。これに対し、音源から距離をとって倍音成分や反響音を録るやり方をオフマイク(で録る)と言います。オンマイクとオフマイクの境界は、ダイナミックマイクの場合は10cm程度、コンデンサーマイクの場合は20cm程度と言われています。

いかにしてオンマイクで録るか

オンマイクで録るということは朗読者の口元近くにマイクをセットすることを意味します。スピーカーで拡声する(いわゆるPA)ためにマイクを使う場合はそれを活用出来ます。ミキサーから信号を分けてもらう事が出来るかもしれません。
しかし、PA用マイクがない場合に録音のためだけに邪魔な物体を目の前に設置するのは避けたいですね。
オンマイクにも問題はあります。マイクに慣れていない朗読者の場合、マイクを吹いてしまったり、マイクとの距離を適切に保てないことが多くあります。

口元にマイクを設置出来ない場合は、可能な限りオンに近いオフマイクを設置します。朗読者の足もと辺りから口元を狙って、なるべく朗読者も観客も気にならないように設置しましょう。マイクの種類はオン/オフの差が出にくいコンデンサーマイクがいいです。指向性は狭い方がいいでしょう。ガンマイクとかバウンダリーマイクという選択肢もありますが、そこまで行くともうプロの領域なのでここでは考えません。

結局どうすれば

結局、より手軽にということを考えると、性能の良いマイクの付いたハンディーレコーダーを朗読者の近くに置くというのがベストかもしれません。この場合の注意は、ひとつは、朗読者の口元に向くように角度を付けて固定するということ。もうひとつは、いかに客席から目立たないように置くか。それから、録音ボタン等の操作をお客様の邪魔にならないようさりげなくするということでしょうか。

posted by rodoku_ole at 2014-05-15 | Comment(2) | 自宅録音ガイド

[自宅録音ガイド] ライブ録音[設定編]

録音レベル設定

ハンディーレコーダーで録音すると言っても、ただ録音ボタンを押せばいいというものではありません。小さ過ぎず、音割れもなく、最適なレベルで録音出来るようレベル設定する必要があります。ライブ録音において、いちばんレベルが高くなるのはおそらく観客の拍手でしょう。想定し得る最大の拍手で振り切らない程度にレベルを合わせます。そうすると朗読の声は拍手に比べてかなり低いレベルになるでしょう。これは編集で補正します。レベルオーバーして歪んでしまった音をきれいにするのはほとんど不可能なのですが、小さいレベルを上げてやることはある程度の音質の低下はあるものの簡単です。

リミッターの使用

レコーダーにリミッター(もしくはコンプレッサー)が付いているならば使いましょう。ここでは、オン/オフだけの簡易タイプのリミッターについて書きます。とにかくオンにしてあとはレベルをいかに調整するかです。そのためにはリミッターが効いている状態というのが判る必要があります。なにか大きめの音を拾いながらレベルメーターを見て、ある位置以上メーターが上がらない、突破できずに潰されている感覚。その感覚があればリミッターが効いていると考えていいでしょう。
それで、通常よりやや大きめの朗読の音声レベルのときでもまだリミッターが効かないぐらい。朗読中の最大の音量のときに効くか効かないぐらいにレベルを設定します。

リミッターを効かせる場合は、拍手の音にレベルを合わせる必要はないでしょう。リミッターに思い切り潰してもらっていいと思います。

タグ:ライブ
posted by rodoku_ole at 2014-05-15 | Comment(0) | 自宅録音ガイド

[自宅録音ガイド] ライブ録音[編集編]

録りっ放しのライブ音声はそのままではたいへん聴き難いものです。なので、聴きやすいものにするために、PC上で編集・調整の作業が必要になります。以下、その作業を順を追って説明します。

対象部分の取り出し

開演前、休憩中、終演後のざわざわ等、上演以外の部分をカットします。

突発的なノイズのカット

観客が物を落としたり咳をしたりということはよくあります。聴いてさほど気にならなくても、極端にレベルが飛び出しているとノーマライズの妨げになったりもします。ですから、そういうノイズは可能なかぎりカットしておきましょう。

大雑把なレベルの調整

一般的にコンサートなどでは、演奏に比べて拍手は大きくMCは小さくなります。朗読の場合は読みとMCとの差は音楽ほどではないにしても多少はあるでしょう。
これらの音量差は生で聴いている分にはさほど気にならないようですが、録音したものを聴く場合ははっきりとした差として認識できてしまうようです。
そこで、補正が必要になります。MCは大きく、拍手は小さく、拍手以外でも極端に声が大きい箇所があればレベルを落としてやります。

トーンの調整

マイクそのものの特性や設置方法、あるいは朗読者の声質などにより、特定周波数帯での音量過不足が感じられる場合があります。そういう場合にはバランスよく聴こえるようにイコライザーで補正します。ただし、高域/低域を持ち上げることによりノイズが目立ってしまって余り補正できない場合もあります。
逆に言うと、イコライザーによってノイズを低減できるということです。

音圧の均一化

全体の音圧を近づける事により聴きやすくします。これはコンプレッサーを使います。小さめの声でも程良く前に出て来て、大きな声でも五月蝿くない。そうなるように調整します。

レベルの最適化

ノーマライズといわれていますが実質は最大化です。その辺の詳しいことは「最適な録音レベルとは」を参照下さい。

posted by rodoku_ole at 2014-05-15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自宅録音ガイド